普及版 字通 「ト・みち・ぬる」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] みち・ぬる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は余(よ)。余に(途)(と)の声がある。〔説文〕十一上に益州の水名とし、また汚字条に「(ぬ)るなり」とあって、塗の初文とする。〔説文〕にはの字がなく、〔周礼、夏官、量人〕に「國の地と、天下の數とを掌り、皆書して之れをす」とあり、にまたの用義がある。〔子、勧学〕にも「の人」という語がある。余は把手のある大きな針。これを途(みち)に刺して除道を行ったので、その清められた道を途という。
[訓義]
1. みち、わたる。
2. ぬる、ぬりこむ、かざる。
3. そこなう。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ヌル・ミチ・ツユノアツキカタチ
[語系]
・・塗da、除diaは声近く、除は除道。塗ることも祓除の一つの方法であったのであろう。(唐)dangも声近く、は中の道をいう。聖所の中であるから、そこも除道したものであろう。(道)duは首を以て除道した道をいう。
[熟語]
軌▶・▶・数▶・轍▶・▶・夫▶
[下接語]
堂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報