トライデント(その他表記)TRIDENT

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トライデント」の意味・わかりやすい解説

トライデント
TRIDENT

アメリカのSLBM (潜水艦発射弾道ミサイル) 。潜水艦用 ICBMとも称され,従来のポラリス・ミサイル,ポセイドン・ミサイルの約 1.6倍の射程をもつ。射程の増加によって潜水艦の配備区域は十分に広くなり,西側の管制海面からの発射も可能で,ロシアの対潜能力が増しても十分な非脆弱性を保ちうるものとされている。 1980年から実戦配備されたトライデントI (C-4) 型は8個のマーブ MIRV化された弾道ミサイル (100kt×8) で,射程約 7400km。全長 10.4m,直径 1.88m,発射重量約 30t,推進方式は3段固体ロケット。 90年に配備が開始されたトライデント II (D) 型は,射程1万 2000km,MIRV化 150kt弾頭 12発あるいはマーブ MaRV化 300~475kt弾頭7発を装着,全長 13.42m,発射重量 59t,3段式固体燃料ロケット,CEP90m。 START条約の義務が完了する 99年には,トライデントI搭載のオハイオ級8隻とトライデント II搭載のオハイオ級 10隻が配備される。

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