ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリカブト中毒」の意味・わかりやすい解説 トリカブト中毒トリカブトちゅうどくAconitum napellus poisoning トリカブトの根や葉には有毒成分のアコニチンが含まれており,これを摂取すると,迷走神経と末梢感覚神経の刺激症状と,延髄麻痺が起る。口唇や舌のしびれ,吐き気,嘔吐,四肢麻痺,嚥下困難,意識障害などの症状が現れ,呼吸麻痺で死亡することもある。治療には,拮抗剤のアトロピンを多量に用いる。漢方薬の附子 (ぶし) には同様の成分が含まれている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by