トリコニンファ(読み)とりこにんふぁ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トリコニンファ」の意味・わかりやすい解説

トリコニンファ
とりこにんふぁ

肉質鞭毛(べんもう)虫門鞭毛虫亜門動物性鞭毛虫綱超鞭毛虫目の1属Trichonymphaである。体形は紡錘形のものが多い。体前半に多数の鞭毛を有することが特徴的で、鞭毛虫としては特異な仲間である。体前半部に1個の核と、後半部細胞質内に摂取した木質砕片を認める。シロアリやゴキブリの消化管に生息していて、宿主の食べる木質繊維の消化を助けるかわりに、その体内で保護を受けるという共利共生の好例である。本属には20種ほど記載されているが、T. agilis(和名ケカムリ)が有名で、その体長は70~90マイクロメートル、体幅は40~70マイクロメートル。ヒトとの関連が薄いので、いままであまり研究されておらず、培養なども成功していない。

[小山 力]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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