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鞭毛 べんもうflagellum

翻訳|flagellum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鞭毛
べんもう
flagellum

細胞の原形質の一部が細長い糸状に伸び,運動性をもつものをいう。断面は円形または楕円形で,軸糸と,それを取巻く鞘にあたる部分から成る。原生動物細菌類,藻類菌類遊走子,動物の精子毛上皮など,動植物界に広く存在する。ねじれ,波動などの運動を行なって,移動,栄養摂取,生殖などに重要な役割を果す。紐状の尾型と,側糸をもつ羽型とがある。 (→繊毛 )  

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百科事典マイペディアの解説

鞭毛【べんもう】

原生動物鞭毛虫類,細菌,藻類や菌類の遊走子や配偶子,動物の精子,鞭毛上皮細胞などにみられる運動性の糸状構造。中心に2本,周囲に9本ある軸糸と原形質性の鞘からなり,基本構造は繊毛と同じ。
→関連項目細胞器官

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栄養・生化学辞典の解説

鞭毛

 細胞の表面に細胞内からのびている糸状の構造.細菌や原生動物では移動に役立つ.

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世界大百科事典 第2版の解説

べんもう【鞭毛 flagellum】

原生動物の鞭毛虫類,藻類や菌類の遊走子や配偶子,後生動物の精子や鞭毛上皮などの真核細胞と一部の細菌にみられる運動性の細胞器官。複数形はflagella。
[真核細胞の鞭毛]
 真核細胞の鞭毛の基本的な構成は繊毛と同じ9+2構造である(繊毛)。精子の場合には種類によってきわめて変異に富み,基本的な9+2構造のものから,その外側に細胞質微小管をもつもの,哺乳類精子のように9本の太い周辺束繊維をもつもの,あるいは中心対の位置に1本の太い繊維をもつもの,6+0や3+0のものなどがある。

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大辞林 第三版の解説

べんもう【鞭毛】

鞭毛虫類やある種の細菌、藻類・菌類などの遊走子や配偶子、動物の精子などの体表面にある運動性の細胞器官。一般に、一本から数本の大形のものを鞭毛、短くて多数のものを繊毛と呼ぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鞭毛
べんもう

ある種の細菌、鞭毛虫類、精子などにみられる、細長い突起状をした運動性の細胞小器官をいう。細菌の鞭毛は、単一タンパク質フラジェリンよりなる繊維部、菌体に埋まっている基部、これらの間に位置するフック、の三つの部分からなる。鞭毛繊維の数は細菌の種類や培養条件などによって異なる。菌体の全表面から多数の鞭毛繊維の生える場合(周毛性)と、菌体の後端または前端のみに生える場合(極毛性)とがある。真核細胞の鞭毛は、鞭毛膜に軸糸と原形質を包んだ形のものである。その基本構造は繊毛のそれと同一である。軸糸は9+(プラス)2本の微小管よりなることが多いが、ある種の昆虫の精子尾部鞭毛のように9+3本、9+9+0本などの場合もある。また哺乳(ほにゅう)類精子の尾部鞭毛や渦鞭毛虫類のケラチウムの鞭毛のように、微小管のほかに付属の繊維構造をもつ場合もある。多くの植物性鞭毛虫類の鞭毛は、その側面にマスティゴネームという繊細な繊維状突起を生やしている。[馬場昭次]

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世界大百科事典内の鞭毛の言及

【繊毛(線毛)】より

…複数形はcilia。これに似たものに真核細胞の鞭毛があるが,繊毛の方が細胞1個当りの数が多く,長さが短いのが普通である。また両者の運動の様式も異なっている。…

※「鞭毛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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