トリコモナス腟炎(読み)トリコモナスちつえん

百科事典マイペディア 「トリコモナス腟炎」の意味・わかりやすい解説

トリコモナス腟炎【トリコモナスちつえん】

トリコモナス感染による腟炎。薄い膿性泡沫(ほうまつ)状の帯下(たいげ)が多量になり,外陰部が発赤し,熱感とかゆみがある。夫婦間の相互感染により男性では尿道炎を起こしやすい。治療にはメトロニダゾール経口投与,トリコマイシン座薬などを用いる。配偶者もしくはセックスパートナーも同時に治療するのが原則

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世界大百科事典(旧版)内のトリコモナス腟炎の言及

【トリコモナス】より

…泌尿生殖器粘膜に寄生する腟トリコモナスT.vaginalis,腸管粘膜に寄生する腸トリコモナスT.hominis,および口腔粘膜に寄生する口腔トリコモナスT.tenax。後2者の病原性は明らかではなく,医学的に重要なのは腟トリコモナスで,全世界的に分布して腟トリコモナス症(トリコモナス腟炎)を引き起こす。腟トリコモナス症では,腟に炎症を起こし,帯下が増え,さらに外陰炎を併発して,灼熱感,排尿時疼痛などがみられる。…

※「トリコモナス腟炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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