トリブツム(その他表記)tributum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリブツム」の意味・わかりやすい解説

トリブツム
tributum

古代ローマ国家に個人が納入した直接税。前 167年までローマ市民はトリブツムを納入する義務を負ってはいたが,非常の場合にのみ徴集され,また払戻されることもあった。前 167年以後はトリブツムは属州 (プロウィンキア ) に課せられる直接税を意味し,地租財産税より成り,属州の住民にはローマ市民と非市民とを問わず課せられた。ただイタリア権をもつローマ植民市 (コロニア ) の市民や特例の市民は免除された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android