トロフィンルイセンコ(英語表記)Trofim Denisovich Lysenko

20世紀西洋人名事典 「トロフィンルイセンコ」の解説

トロフィン ルイセンコ
Trofim Denisovich Lysenko


1898.9.29.(9.17.説もあり) - 1976.11.20
ソ連の農学者。
元・モスクワ遺伝学研究所所長。
カフロフカ生まれ。
キエフ農業専門学校[’25年]卒。
1925年キーロババード育種試験場に勤務、’29年発育段階説を提唱し、「春化処理」法を発表。同年、オデッサの淘汰学遺伝学研究所に移り、’36〜38年所長を務め、’38年ソ連農業科学アカデミー総裁、’40年モスクワ遺伝学研究所所長。「ルイセンコ学説」を展開、科学界、政治界をまき込んで論争に展開し、’55年アカデミー総裁を辞任、やがて完全に失脚。著作に「農業生物学」(’42年)。’35年ソ連邦農業科学アカデミー、’39年ソ連邦科学アカデミー会員となる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android