ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トンホワン市」の意味・わかりやすい解説 トンホワン(敦煌)〔市〕トンホワンDunhuang 中国西北地方,カンスー (甘粛) 省の北西端にある市。チウチュワン (酒泉) 地区に属する。大部分は砂質,礫質の砂漠で,耕地はシューロー (疏勒) 河の支流タン (党) 河の沿岸などにわずかに開ける。前漢の武帝 (在位前 141~前 87) の時代に軍隊の駐屯地として設けられた敦煌郡が始りで,以後,漢族の西域に対する最前線であり,シルクロードの要衝であった。海上通商路の発達と飛砂の害により衰退していたが,人民共和国成立後,タン河上流のダムをはじめ多くの水利施設が造られ,防砂林の造成も進んで,耕地面積,反当収量とも飛躍的に増大した。コムギ,キビのほかワタを栽培。南東 20kmに敦煌莫高窟 (千仏洞) があり,修理と復元が進んでいる。人口 11万 4907 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by