トーネ川(その他表記)Torneälva

改訂新版 世界大百科事典 「トーネ川」の意味・わかりやすい解説

トーネ[川]
Torneälva

ノルウェー国境のアビスコヨックAbiskojokk湖に発し,スウェーデン最北部を流れてボスニア湾最奥に注ぐ。全長570km。トルネ川とも呼ばれ,フィンランド語ではトールニオ川Tornionjoki。中流でフィンランド国境を流れるムオニオMuonio川と合流し,下流ではトーネ川が国境となる。上流は高原でサーメ人(ラップ人)のトナカイ遊牧地,中流は針葉樹林,下流は湿原が多い。河口のフィンランド側にトーネTorne町,スウェーデン側にハパランダHaparanda町があり,林業と物資集散の中心地になっている。針葉樹林にはオオツノジカ,ヒグマ,狐が多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android