…そのとき文芸顧問として迎えられたのが,映画に深い関心をもっていた谷崎潤一郎である。大活ではもう一人,松竹同様,ハリウッド帰りの俳優・トーマス栗原(1885‐1926)を監督として迎え,谷崎潤一郎原作脚色・トーマス栗原監督《アマチュア俱楽部》(1920)を第1回作品として世に出した。この映画は従来の新派とは大きく違った近代的な明朗コメディで,水着1枚の女優(葉山三千子)が夏の海辺をはねまわり,クローズアップやカットバックなどの手法を駆使した斬新なものであったが,当時の観客には受けなかった。…
※「トーマス栗原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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