と言い(読み)トイイ

デジタル大辞泉の解説

と‐いい〔‐いひ〕【と言い】

[連語]
(「…といい…といい」の形で)二つ以上の事柄を挙げて、それらのすべてを同じように評価することを示す。…も…も。…だって…だって。「色と言いと言いすばらしい」
前述の事柄を受けて、さらに他の事柄が重なることを表す。…であり、その上。
「真夜中過の事―殊に風雨の烈しければ」〈染崎延房・近世紀聞〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

といい【と言い】

( 連語 )
〔格助詞「と」に動詞「言う」の連用形「いい」の付いたもの〕
(「…といい…といい」の形で)二つ以上の事柄をあげて、それらについて述べる場合に用いる。
…の点も…の点も。…にしても…にしても。 「色-香り-、申し分ない」
…であり、また…でもあり。 「バビロニヤワモトヨリ大国-、智略-、国ノ勢モ他ニ異ことニアッテ/天草本伊曽保」
「…であって、その上」の意を表す。近世での用法。 「此数馬殿といふ人は器量-、詩歌は人に勝すぐれた人と聞いたに/歌舞伎・好色伝授」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

と 言(い)

① (「…といい…といい」と重ねて用いて) 事柄を並べあげて、そのどれも、そのどの点もの意を表わす。
※平家(13C前)一〇「南都炎上の事、王命といひ、武命といひ、君につかへ、世に従ふ法のがれがたくして」
中華若木詩抄(1520頃)下「山と云い、雪と云い、日と云い、四方皓々として佳なる景ぞ」
② ある物事の状態をあげて、更に他の物事が重なる意を表わす。…であり、その上さらに。
※三体詩素隠抄(1622)三「老病の身と云ひ、白髪したるほどに君に暇を申しこわんと思ふ意をのべたぞ」
浮世草子・新色五巻書(1698)三「旅といい、行べき所のなき身なれば知るべとてもあらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

国民皆保険

すべての国民をなんらかの医療保険に加入させる制度。医療保険の加入者が保険料を出し合い,病気やけがの場合に安心して医療が受けられるようにする相互扶助の精神に基づく。日本では 1961年に国民健康保険法(...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

と言いの関連情報