日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドイツ艦隊協会」の意味・わかりやすい解説 ドイツ艦隊協会どいつかんたいきょうかいDeutscher Flottenverein ドイツ語 1898年、強大な艦隊建造を世論に訴えるため設立された帝国主義的大衆扇動団体。海相ティルピッツは、97年末、第一次艦隊法の帝国議会上程にあたり、世論を盛り上げる宣伝組織の結成を呼びかけた。重工業資本家や保守派がこれにこたえ、98年4月本協会を設立、2年間で会員60万の大衆組織となり、以後第一次世界大戦前のドイツで軍備拡張や世界政策を支える世論形成に大きな役割を果たした。[木谷 勤] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例