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大衆組織 たいしゅうそしきmass organization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大衆組織
たいしゅうそしき
mass organization

政治,経済,文化などの面において,一つの目的を遂行するために機能する集団で,大衆団体ともいわれる。具体的には労働団体,市民運動団体,消費者運動団体,住民運動団体,文化団体,婦人団体などがこれに含まれる。大衆組織の意義は,個々人の分散化している不満や欲求を大衆組織が政治的,経済的あるいは文化的に一つの方向へ統合する媒介となって,有効な運動に転化するところにある。その意味ではプレッシャー・グループも大衆組織である。また,政治的には,特に前衛政党に対比して用いられ,政治的流動期に数多く発生し,特定の政治的条件に応じて直接,間接に機能するが,政治危機などが訪れた場合には動揺し,分解して支配権力に包摂されたり,前衛政党のもとに組織化されたりする。もとより,前衛政党あるいは他の政党も,広範な支持層を獲得し,政策を遂行するために大衆組織をみずからの下部組織として組織化する場合もある。特に今日,院外運動の多様なにない手として政治学的に重要視されている。大衆組織が政治過程で果す機能については (1) 大衆の支持の動員,選挙戦における集票機能,(2) 政策提起集団,圧力団体,思想集団としての機能,(3) 支配権力あるいは前衛党の外郭組織としての機能などが考えられる。

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