コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

世界政策 セカイセイサク

3件 の用語解説(世界政策の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

せかい‐せいさく【世界政策】

世界的規模で考えられた対外政策。特に、19世紀末以後に欧米列強がとった帝国主義的対外膨張政策をいう。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

せかいせいさく【世界政策】

一国家がその政治・経済・文化方針を全世界的規模で展開しようとする対外政策。特に一九世紀末から欧米の列強が行なった、帝国主義的な対外政策をいう。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世界政策
せかいせいさく
world policy英語
Weltpolitikドイツ語

一国家の権力的、経済的あるいは文化的政策を地球的規模にまで拡大しようとする対外政策。この傾向はヨーロッパ人の新大陸・新航路「発見」の時代以来みられるが、とくに19世紀後半からの帝国主義の時代以降に顕著に現れた。ヨーロッパの有力諸民族は求心的な国民国家の形成を達成すると、ヨーロッパ国家系(国際体制)の枠内にとどまらずに、産業革命の諸成果を強力な手段として、たとえばイギリス三C政策ドイツ三B政策フランスアフリカ進出など、海外への膨張を競争的に展開した。ここに帝国主義的世界強国の全地球的世界国家系が形成され、その錯綜(さくそう)した利害関係が第一次世界大戦の根本原因となった。戦後にはアメリカ合衆国や日本などヨーロッパ外の強国も台頭し、ついで第二次世界大戦と、それに続くアフリカ、アジアにおけるヨーロッパ植民地の独立によって、ヨーロッパ諸国の世界政策は後退した。
 第二次世界大戦後は、アメリカ合衆国とソビエト連邦の東西二大世界国家が世界政策を推進した。合衆国は北大西洋条約機構(NATO(ナトー))、太平洋安全保障条約(ANZUS(アンザス)同盟、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド3国が結んだ防衛協定)、東南アジア条約機構(SEATO(シアトー))、中央条約機構(CENTO(セントー))などを組織し、これに対抗してソ連はワルシャワ条約を締結して東欧諸国の結束を強化、さらにモンゴル人民共和国や中国などをもこれに提携させ、集団的安全保障体制による世界政策的対立が全地球を覆った。さらに核兵器やミサイル開発などの軍備拡張競争がこれを激化させた。1980年代末から90年代初めにかけて、共産主義ないし社会主義体制のソ連の解体、東欧諸国の崩壊により、ワルシャワ条約機構も瓦解(がかい)してソ連の世界政策は挫折(ざせつ)し、合衆国が唯一の超大国として世界政策の覇権を握るに至っている。しかし、この間に西ヨーロッパ諸国を中心とするヨーロッパ連合(EU(イーユー))の結合が促進されて有力となり、ソ連解体後に成立したロシア連邦も東南ヨーロッパや中東に対する発言力をなお維持している。またアラブ・イスラム世界では合衆国に対する反感も残存し、アジアでは急速に台頭しつつある中国の合衆国に対する警戒心が強い。さらにアフリカ、アジアの開発途上国もかならずしも合衆国の意のままにならず、また多発する地域的紛争に対する介入もそのすべてが成功しているとはいえない。合衆国の世界覇権はなお多難な様相をみせている。[岡部健彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の世界政策の言及

【ウィルヘルム[2世]】より

…在位1888‐1918年。皇帝に即位するや宰相ビスマルクを辞任させ,積極的な海外進出(いわゆる〈世界政策〉)に乗り出す。ロシアとの再保障条約の不更新,穀物関税の引上げ,近東への進出(三B政策)などによってロシアやイギリスとの対立を招き,他方,海相ティルピッツのもと大艦隊の建造に着手し,英独建艦競争を引き起こし,イギリスとの対立を深めた。…

【ドイツ帝国】より

…在任1894‐1900)の時期には,皇帝が再び弾圧立法を提案したり,政府とその政策に足並みの乱れと動揺とが目だち,さらに議会主義やプロイセン邦議会の三級選挙法改正を求める世論の高まりが,支配層の危機感を深めた。皇帝と帝国宰相B.vonビューロー(在任1900‐09)はこの動揺を鎮め,支配層の結集をはかるため農業関税の再引上げや重工業の利益になる大艦隊の建造を進める一方,膨張主義的世界政策の展開によって国民の統合をはかった。しかし増大する軍事費の負担をめぐって支配層の内部にも対立が生まれ,帝国宰相ベートマン・ホルウェーク(在任1909‐17)はこの対立の打開に腐心したが解決策を見いだせず,左右から批判を浴びた。…

※「世界政策」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界政策の関連キーワード世界恐慌外政グローバル世界大戦世界的対外トルーマンドクトリンAFSCglobal negotiationsメガキャリア

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

世界政策の関連情報