どうする連(読み)ドウスルレン

デジタル大辞泉 「どうする連」の意味・読み・例文・類語

どうする‐れん【どうする連】

明治20年代から大正初期、娘義太夫をひいきにして、寄席などに足しげく通った連中。触りが語られるところで「どうするどうする」と声をかけたところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「どうする連」の意味・読み・例文・類語

どうする‐れん【どうする連】

  1. 〘 名詞 〙 ( 寄席などで娘義太夫を聞くひいき客が、感動する節まわしのところで「どうするどうする」と掛け声をかけたところから ) 女芸人などをひいきにして、足しげく通ったり、またはその芸人のために力を入れたりする連中の称。明治の頃東京でいわれた語。
    1. [初出の実例]「義太夫聴客の噪人を一般に堂摺連(ドウスルレン)といふ」(出典風俗画報‐一九八号(1899)遊芸門)

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世界大百科事典(旧版)内のどうする連の言及

【女義太夫】より

…明治の東京では素(す)浄瑠璃の形式で大流行するが,その基礎を作ったのは,82年に名古屋から再度上京した竹本京枝と,大阪で盛名をはせていた竹本東玉の東上(1885)である。やがて竹本綾之助や竹本住之助らの出現で女義太夫の隆盛を迎え,青壮年層を魅了し,客席からひいきの女義太夫に〈どうする,どうする〉と口拍子をかける熱狂的ファン・グループの〈どうする連〉を輩出させる。そのため1900年には風紀紊乱で社会問題化するが,豊竹呂昇(ろしよう)(1924引退)の活躍を最後に衰退した。…

※「どうする連」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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