ドストエフスキイの生活(読み)ドストエフスキイのせいかつ

改訂新版 世界大百科事典 「ドストエフスキイの生活」の意味・わかりやすい解説

ドストエフスキイの生活 (ドストエフスキイのせいかつ)

小林秀雄の長編評論。《文学界》1935年1月号~37年3月号に連載され,39年5月創元社より刊行シベリア流刑人妻との恋愛,結婚と賭博へののめり込み,ジャーナリスティックな活動など,波乱に富んだドストエフスキー生涯をたどりながら,幻視者ともいうべきドストエフスキーの強烈な想像力と,19世紀の帝政ロシアの知識人が直面しなければならなかった近代西欧思想との対決という問題を浮彫りにしている。1930年代後半の文壇に大きな問題を投げかけると同時に,文学としての批評の可能性を示し,かつ日本におけるドストエフスキー受容史に一時期を画した評論である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 吉田

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む