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想像力 そうぞうりょくimagination

翻訳|imagination

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

想像力
そうぞうりょく
imagination

表象能力のこと。過去の像を再生する再生的想像力と,新しい像を生み出す創造的想像力に区別され,前者は記憶と区別されないことが多く,また後者は特に phantasiaの語をあてることも行われた。想像力について,アウグスチヌスは再生的,創造的,総合的の3者を区別した。デカルトは認識能力の肉体への適用であると説く。カントは経験的な再生的想像力のほかにア・プリオリ (→ア・プリオリとア・ポステリオリ ) な原理としての創造的想像力をたてた。サルトル実存主義の立場から想像力を自由と関係づけて重視している。

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デジタル大辞泉の解説

そうぞう‐りょく〔サウザウ‐〕【想像力】

想像する能力や、心の働き。「想像力を働かせる」
カント哲学で、感性と悟性という二つの異質な能力を媒介する能力。構想力。

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百科事典マイペディアの解説

想像力【そうぞうりょく】

英語imagination(ラテン語imago=像に由来)などの訳で,通常は想像(像を表象すること)の能力を意味するが,哲学上独自の意味を与えられることがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

そうぞうりょく【想像力 imagination】

西洋の哲学思想の日本への最初の紹介者,西周は,ヘーブンJoseph Havenの《Mental Philosophy》(1857,第2版1869)を《心理学》(上・下巻,1875‐79)として上梓するに当たり,〈従来有ル所ニ従フ〉訳語の一つとしてimaginationに〈想像〉をあてている。したがって,〈想像〉の語が日本でも古くから慣用されていたことが知られるが,しかしその語は,漢籍などでは〈旧故ヲ思イテ,以テ想像ス〉(《楚辞》)などと使われ,〈おもいやり〉や〈おしはかる〉ことを意味していたようである。

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大辞林 第三版の解説

そうぞうりょく【想像力】

〘哲〙
想像する能力やはたらき。過去の表象を再生するもの、全く新しいイメージを創造するものなどに大別される。
カントでは、感性と悟性とを媒介して認識を成立せしめる能力。すなわち直観における多様なものを結合して統覚による統一にもたらす能力。構想力。

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