最新 地学事典 「ドップラー観測」の解説
ドップラーかんそく
ドップラー観測
Doppler observation
移動している物体から発せられる電波あるいは光は,ドップラー効果によりその速度に応じて周波数が変化して観測者に受信される。その性質を利用して,既知の周波数の電波あるいは光を物体に照射あるいは送信させ,受信された周波数の変化から物体の速度を観測する方法がドップラー観測である。大気中の雲や浮遊粒子に広範囲に電波あるいはレーザー光を当て反射あるいは散乱された電波や光の周波数分布を解析すれば,雲や浮遊粒子の視線方向の速度分布を知ることができる。また,人工衛星や惑星探査機から受信された電波の周波数変化から機体の加速度が得られ,重力場を推定することができる。
執筆者:新谷 昌人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

