ドラクマ(その他表記)〈ギリシャ〉drachmi/〈英〉drachma

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知恵蔵mini 「ドラクマ」の解説

ドラクマ

ギリシャ共和国の旧通貨単位。古代ギリシャなどで用いられた通貨・重量の単位でもあった。ギリシャ共和国では1832年から使われ始め、第2次世界大戦時の占領下通貨価値崩壊。1954年に新たなドラクマに切り替えられ、1ドル=30ドラクマに固定された。73年の固定相場制の廃止以降、通貨価値が下落し続け、1ドル=365ドラクマにまで下がった。2002年1月、EU(欧州連合)の単一通貨ユーロ導入に従い、ドラクマは廃止となった。

(2015-7-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のドラクマの言及

【貨幣】より

…銀はギリシアにかなり産出するから,銀貨を主とし銅貨を補助貨とし,金貨はもっぱらオリエントのもの(リュディア,ことにペルシア)が使われ,鋳造されたことは例外的であり,エレクトロンēlektron(金と銀との自然合金で,本土には産しない)貨幣はイオニアで造られたのみである。貨幣の単位はドラクマdrachmaとスタテルstatērが使われた。 クレタ時代には一定量の銅の延べ金があったが,貨幣とはいえない。…

※「ドラクマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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