なぐさみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「なぐさみ」の意味・わかりやすい解説

なぐさみ

江戸時代の文学用語。近松門左衛門はその芸術論のなかで虚実の間になぐさみがあると述べている。江戸文芸では享受者を楽しませることが第一義とされ,その享受者の楽しみがなぐさみである。ことに江戸時代後期の戯曲,俳諧,戯作では,なぐさみを作者,享受者とも強く求め,滝沢馬琴もその旨を述べている。なぐさみを求めるところから,作品に接する態度に余興的なゆとりが生れ,江戸文芸の性格を形成することになった。

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