なされます(読み)ナサレマス

デジタル大辞泉 「なされます」の意味・読み・例文・類語

なされ◦ます

[連語]《動詞「なされる」の連用形+丁寧の助動詞「ます」》
尊敬語なされる」の丁寧表現。
「これを―◦ましては何と御座りませう」〈伎・なぐさみ曽我〉
「お」「」を伴った動詞の連用形または動作性の漢語名詞に付いて、敬意を添える。
「さあおはいり―◦ませ」〈洒・婦美車紫
[補説]命令形は、高い敬意をもって相手の動作を要求する。近世前期上方語では、「なされませ」「なされませい」、後期江戸語では「なされませ」「なされまし」の2型がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 連語

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android