デジタル大辞泉
「為される」の意味・読み・例文・類語
なさ・れる【▽為される】
[動ラ下一][文]なさ・る[ラ下二]
1 「なさる1」に同じ。「そんなにあわててどう―・れたのですか」
2 「なさる2」に同じ。「どうぞお召しあがり―・れませ」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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なさ‐・れる【為】
- 〘 他動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]なさ・る 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 動詞「なす(為)」に尊敬の助動詞「れる(る)」の付いてできたもの ) - [ 一 ] 「する」の尊敬語。
- [初出の実例]「ならの葉のはもりの神のましけるをしらでぞをりしたたりなさるな〈藤原仲平〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑二・一一八三)
- 「お前の心が不定で外を家になさるるゆへ親仁様の御苦労」(出典:浄瑠璃・生玉心中(1715か)中)
- [ 二 ] 補助動詞として用いる。動詞の連用形、または「ご・お」を冠した動作性の語に付く。
- [初出の実例]「こうぢぶっそうに候あひだ、まづまづ御かへりなされ」(出典:御伽草子・猿源氏草紙(室町末))
- 「色々のじぎを御ぞんじなされう程に、ならひまらせうとぞんじて」(出典:虎明本狂言・鶏聟(室町末‐近世初))
為されるの語誌
( 1 )「ロドリゲス日本大文典」によれば、「お…なさるる」は話しことばで最高の敬意を示すものであったという。
( 2 )文書では「被成」と書かれ、中世末には、補助動詞の類に入れてよいものがみられる。「去元久二年六月、可レ為二善信沙汰一之由、被レ成二御下知状一畢」〔高野山文書‐嘉禎元年一〇月二五日・関東御教書〕など。
( 3 )近世初期の上方語には、下二段活用のほかに四段活用の例も現われる。近世後期の江戸語では、四段活用の方が普通である。→なさる
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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