ナノメディシン(読み)なのめでぃしん(その他表記)Nanomedicine

知恵蔵 「ナノメディシン」の解説

ナノメディシン

ナノテクノロジーと、医学、生命科学、生物学などとを融合させて、高度医療を実現しようとする、基礎と応用にまたがる研究分野。ナノメートル(10億分の1m)レベルの構造体を製造し、これを用いて次のような研究が進められている。(1)がん組織など、身体の患部に集中的に治療薬を送付する技術(DDS:drug delivery system、薬物輸送システム)。(2)患部に遺伝子を送り込んで、治療する、遺伝子治療法。(3)有機材料や無機材料などの各種の医用材料を用いた新規バイオナノマテリアルの開発。(4)たんぱく質や酵素なの生体材料を用いた検査・計測装置(ナノデバイス)の開発。(5)患部の細胞や組織の中で生じている遺伝子の発現、たんぱく質の相互作用、物質代謝などを可視化、画像化、映像化する生体イメージング技術の開発など。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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