精選版 日本国語大辞典 「なんなん」の意味・読み・例文・類語 なん‐なん 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 物事が満ち満ちているさま。[初出の実例]「てうど水瓶になんなんと汲込で、翻(こぼ)れる処は此口一所で」(出典:絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初))なんなんの補助注記「なみなみ」の変化した語といわれるが、「和英語林集成(再版)」には「Nan-nantaru ナンナンタル〈訳〉深い川や海のように、深く暗い」とある。 なん‐なん 〘 感動詞 〙 俗謡・小歌などのはやしことば。[初出の実例]「よんぢり嫁御はよい嫁御、此なんなん此、好い嫁、あれ見さいな霧島山の横雲、此なんなん此横雲」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)夢分船) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例