ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナーナー・サーヘブ」の意味・わかりやすい解説
ナーナー・サーヘブ
Nānā Sāheb
[没]1859頃
インド,マラータ王国最後の宰相 (→ペーシュワー ) であるバージー・ラーオ2世の養子。 1818年第3次マラータ戦争でイギリスに敗北したバージー・ラーオ2世は北インドのカーンプルに移され,小さな領地を与えられた。 39年それを養子のナーナー・サーヘブが相続したが,53年その権利をイギリスによって停止された。 57年インド大反乱が起ると,イギリスに対して不満をもっていたナーナー・サーヘブは反乱軍にくみしてイギリスと戦ったが,58年7月に敗れて,ネパール国境へ敗走し,そこで死んだといわれている。
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