ニカラグア内戦(読み)ニカラグアないせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニカラグア内戦」の意味・わかりやすい解説

ニカラグア内戦
ニカラグアないせん

大土地所有者と資本家の支持,そしてアメリカの庇護のもとに 40年以上続いてきたソモサ一族の独裁に対し,1970年代を通じて武力闘争を行なってきたサンディニスタ民族解放戦線 (FSLN) は 79年7月 19日に勝利をおさめ,ニカラグア革命が成就した。革命政府は当初マルクス主義者から中道派まで含む広い連合からなっていたが,やがて左派が急進的改革に着手すると中道派や財界指導者などが政府を離れ,その一部が旧ソモサ派でアメリカの支援を受けた右派ゲリラ,「コントラ」を支援,再び内戦が始った。しかしコントラが,国際環境が変化してアメリカが同国から手を引くなかで解体し,90年にサンディニスタ政権の座から降りるにいたって内戦は終了した。

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