ニムエンダジュ(その他表記)Curt Nimuendajú

改訂新版 世界大百科事典 「ニムエンダジュ」の意味・わかりやすい解説

ニムエンダジュ
Curt Nimuendajú
生没年:1883-1945

ドイツ生れのブラジルの民族学者。大学教育は受けなかったが,1905年以来トゥクーナ族の間で死亡するまで,ほぼ毎年現地調査を実施,ブラジルにおける科学的インディオ研究の基礎を築いた。数々の部族と接触しようと努力したことで有名。ドイツ姓ウンケルUnkelを捨て,グアラニー族より受けた名を正式の姓として22年にブラジルに帰化ドイツ語,英語,ポルトガル語で数多くの論文を発表したが,なかでもジェ語族のティンビーラ,アピナイエ,シェレンテなど諸族の研究で名高く,これらはR.H.ローウィにより英訳出版されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 前山

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android