精選版 日本国語大辞典 「前山」の意味・読み・例文・類語 ぜん‐ざん【前山】 〘 名詞 〙 前方にそびえる山。[初出の実例]「前山春景已三月、故苑花残唯一」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)四・暮春言志〈藤原周光〉)「鶯や前山いよよ雨の中」(出典:葛飾(1930)〈水原秋桜子〉)[その他の文献]〔庾肩吾‐応令詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本歴史地名大系 「前山」の解説 前山たるまえさん 北海道:胆振支庁苫小牧市前山支笏(しこつ)湖南岸にある風不死(ふつぷし)岳(一一〇二・五メートル)の南東に接する活火山。苫小牧市・千歳市・白老(しらおい)郡白老町にまたがる。扁平な円錐型火山で、東方と南方に長い裾野をもつ。頂上部は直径約一・二キロのなだらかな外輪山の内側にあり、浅い火口原の中央に直径約四〇〇メートル、比高約一三〇メートルの溶岩円頂丘がある。明治四二年(一九〇九)半固結の輝石安山岩質溶岩が古溶岩円頂丘を破壊して出現したもので、世界でもまれな三重式火山。溶岩円頂丘は昭和四二年(一九六七)に道の天然記念物に指定。外輪山の最高点は東(ひがし)山で一〇二三・一メートル(一等三角点)、溶岩円頂丘の標高は一〇四一メートルで、樽前山の最高点をなす。風不死岳および支笏湖北西岸に接する恵庭岳とともに、支笏湖を湛えた支笏火山カルデラの寄生火山で、完新世初頭に火山活動を開始した。以後、昭和五三―五四年の小噴火まで、一六六七年(寛文七年)以降のみでも数十回の噴火を繰返す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by