ニュートンの冷却法則(読み)ニュートンのれいきゃくほうそく(その他表記)Newton's law of cooling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュートンの冷却法則」の意味・わかりやすい解説

ニュートンの冷却法則
ニュートンのれいきゃくほうそく
Newton's law of cooling

物体温度とその周囲の物体の温度との差が小さいとき,物体が失う熱量温度差に比例するという法則。 1701年 I.ニュートンにより見出された実験法則で,温度差が小さいときにだけ近似的に成り立つ。物体から周囲への伝熱には一般に伝導対流,放射の3機構が関与するが,温度差が小さいときには,どの機構により伝達される熱量も温度差にほぼ比例するので,この冷却法則が近似的に成り立つ。しかし,温度差が大きくなると,損失熱量は温度差の数乗に比例する。 (→シュテファン=ボルツマンの法則 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android