ニワヤスデモドキ(読み)にわやすでもどき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニワヤスデモドキ」の意味・わかりやすい解説

ニワヤスデモドキ
にわやすでもどき / 丹羽擬馬陸
[学] Neopauropus niwai

節足動物門少脚(しょうきゃく)綱ヤスデモドキ科に属する陸生動物森林の落葉腐植土中にすみ、体長1~1.5ミリメートルで、白色紡錘形、頭に二叉(にさ)した触角1対がある。胴は背面からは7節にみえ、それぞれ両側に各1本の大剛毛がある。歩肢は9対。体は微小であるが、行動は敏速である。食性や生活史など不明。1927年(昭和2)に名古屋市内で丹羽弥(にわひさし)が発見したのが日本で最初であるため、この名があり、別名ニワムシともよばれる。人間生活との関係はほとんどない。

[篠原圭三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のニワヤスデモドキの言及

【ヤスデモドキ(擬馬陸)】より

…食性はよくわかっていない。世界で約650種,日本には29種が知られ,白色軟弱なニワヤスデモドキは本州,九州に分布し,褐色で堅くダンゴムシのような形のオビヤスデモドキは四国,九州,琉球諸島などに分布する。【青木 淳一】。…

※「ニワヤスデモドキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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