ニンリル(その他表記)Ninlil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニンリル」の意味・わかりやすい解説

ニンリル
Ninlil

バビロニアの創造神話の女神。風の神エンリルベルの名でニップールを支配していたときの妻。のちにニンリルはニンフルサグ (山の奥方) の名で尊敬されたが,これは彼女が夫とともに「東の山」に住んでいたからである。ベリト (奥方) とか「神々の母」などと呼ばれたが,バビロニアの神界では絶対権をもたなかった。彼女はヌンビルドゥー川で舟を漕いでいたときにエンリルに強奪されるが,そのために黄泉の国に追放されたエンリルについていく。彼らの間に生れた子ナンナは黄泉の国の月神となるが,エンリルは黄泉の国の3人の悪霊身代りにすることによってナンナを天にのぼらせることができたという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む