デジタル大辞泉 「黄泉」の意味・読み・例文・類語
よみ【黄=泉】
[類語]煉獄・地獄・奈落・
こう‐せん〔クワウ‐〕【黄泉】
[類語]煉獄・地獄・奈落・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…一般に,墓地の情景や死体の腐乱過程との連想から生みだされたものだが,超常的な観念や表象によって作りだされた場合もある。〈地獄〉の語はもとサンスクリットに由来し,のちに仏教とともに中国に輸入されると,泰山府君の冥界観と結びついて十王思想を生みだし,さらに日本に伝えられると,記紀神話に描かれる黄泉国(よみのくに)や根の国の考え方と接触融合して独自の地獄思想を生みだした。地獄の観念に共通にみられる特色は因果応報や,受苦と審判の思想である。…
…死後におもむく他界の一つ。冥界,黄泉(よみ)などともいい,英語のhellがこれに相当する。冥府観は,民族により,宗教によって多様であるが,本項では日本への影響の大きかった中国のものについて記述する。…
…〈ヨミ〉は〈ヤミ(闇)〉や〈ヤマ(山)〉と類義の語。また〈黄泉〉は漢語で〈黄〉は土の色を表し〈地下にある泉〉の意で死者の国をいう。《古事記》によると,伊邪那岐(いざなき)命は死んだ伊邪那美(いざなみ)命を呼びもどそうとして黄泉国へと赴くが,〈視るな〉の禁を犯してイザナミを視ると肉体は腐乱し蛆(うじ)がたかっている。…
※「黄泉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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