ニーン
にーん
Anaïs Nin
(1903―1977)
アメリカの小説家。スペイン人のピアニストの娘としてパリで生まれ、第二次世界大戦勃発(ぼっぱつ)までヨーロッパで生活したのちアメリカに定住。在欧中にH・ミラー、A・アルトーらの親交を得る。超現実主義と精神分析学の影響を受けた幻想的小説『近親相姦(そうかん)の家』(1936)と『コラージュ』(1964)が代表作。1966~78年に出版された60年にわたる日記は、創作家による内面探究の試みとして優れている。
[飛田茂雄]
『A・ニン著、原真佐子訳『アナイス・ニンの日記』(1974・河出書房新社)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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