デジタル大辞泉 「に於て」の意味・読み・例文・類語
に‐おい‐て【に×於て】
1 動作・作用の行われる時・場所・場合を表す。「パリ
「この事天下―
2 事物や人物について、それと関連する意を表す。…に関して。…について。「規模の大きさ
3 (多くは下に「は」を伴って)上の人物・事柄を強く指示する意を表す。…こそ。
「
4 (下に「は」を伴って)仮定条件を示す。もし…の場合には。
「一方欠けん―は、いかでかその歎きなからんや」〈平家・四〉
[補説]平安時代以降、漢文の「於」を「おきて」と訓読したものが和文にも広がったもの。中世の軍記物などに多くみられる。現代語では文語的表現に用いられる。