に於て(読み)ニオイテ

デジタル大辞泉 「に於て」の意味・読み・例文・類語

に‐おい‐て【に×於て】

[連語]《「におきて」の音変化》
動作・作用の行われる時・場所・場合を表す。「パリに於て外相会議が開かれる」
「この事天下ことなる勝事しょうしなれば、公卿僉議くぎゃうせんぎあり」〈平家・一〉
事物や人物について、それと関連する意を表す。…に関して。…について。「規模の大きさに於てひけをとらない」
(多くは下に「は」を伴って)上の人物・事柄を強く指示する意を表す。…こそ。
妹尾せのを―は又いけどりにつかまつり候はん」〈平家・八〉
(下に「は」を伴って)仮定条件を示す。もし…の場合には。
「一方欠けん―は、いかでかその歎きなからんや」〈平家・四〉
[補説]平安時代以降、漢文の「於」を「おきて」と訓読したものが和文にも広がったもの。中世軍記物などに多くみられる。現代語では文語的表現に用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 連語

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む