ぬっぺら坊(読み)ぬっぺらぼう

精選版 日本国語大辞典 「ぬっぺら坊」の意味・読み・例文・類語

ぬっぺら‐ぼう‥バウ【ぬっぺら坊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ぬっぺらぽう」とも )
  2. 目鼻などがなく、のっぺりとしていること、目鼻だちなどがはっきりしていないこと。また、そのものや、そのさま。つかみどころのない怪物。のっぺらぼう。ぬっぺらぽん。
    1. [初出の実例]「壁人(かけほし)無面目(ヌッヘラホウ)の唖(ものいはず)」(出典:俳諧・瀬とり舟(1704))
  3. 愚鈍なこと。また、その人や、そのさま。
    1. [初出の実例]「ぬっぺらぼうか、物を言へ」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))

ぬっぺら坊の補助注記

本来は、表面的に平らで、滑らかな様子のものを指す語だったと考えられる。従って、人間の頭部について用いれば、坊主頭を表わし、顔面について用いれば、化粧した顔を表わしたり、目鼻のない妖怪を表わしたりする。さらに、人間の気質について用いれば、とらえどころがなく、はっきりしない人柄をいう。

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