怪物(読み)カイブツ

デジタル大辞泉の解説

かい‐ぶつ〔クワイ‐〕【怪物】

正体のわからない、不気味な生き物。
性質・行動・力量などが人並外れた人物。「政界の怪物

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世界大百科事典 第2版の解説

かいぶつ【怪物 monster】

正体不明の生物や物体,とりわけ醜悪・不快・恐怖などの念を抱かせる存在の総称に用いられる語。また奇形の意味にも用いられる。奇形の誕生は古代にあって凶兆とされ,モンスターという英語もラテン語monstrum(兆候,警告の意)に由来する。一般に怪物と呼ばれるものは想像の産物が多く,いくばくかの事実や伝承を核に,人間の持つさまざまな不安や畏怖が投影されて成立した一種のシンボルともいえる。分類すれば,(1)ドラゴンバジリスクなど,何種類かの生物の形態を混合したもの,(2)巨大ないし矮小なもの,(3)正常な同種と形態を異にするもの,に大別できる。

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大辞林 第三版の解説

かいぶつ【怪物】

得体の知れない不気味な生き物。ばけもの。
理解しがたいほどの不思議な力をもっている人や物。また、とび抜けた実力や強い影響力・支配力をもつ人物。 「コンピューターという現代の-」 「政界の-」

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精選版 日本国語大辞典の解説

かい‐ぶつ クヮイ‥【怪物】

〘名〙
① あやしいもの。正体のわからない不思議なもの。また、特に力の強い大きな化け物。変化(へんげ)。妖怪(ようかい)
史記抄(1477)一七「史記には怪物なんどの事をば不言ことぞ」
※随筆・裏見寒話(1753)二「和尚も腕を伸し怪物の腕をつかみ暫争ふと見へしが」 〔礼記‐祭法〕
② 性質や行動が普通の人とは非常に違っていて、正体のつかめない人物。また、才能や力量が普通の人とは違って、とびぬけた実力者。
一年有半(1901)〈中江兆民〉一「彼れ超然の怪物相共に、冠を弾じて笑ふて曰く、民間党畏るるに足らず」

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