ネクタネボ2世(読み)ネクタネボにせい(英語表記)Nectanebo II; Nekhtharheb II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネクタネボ2世」の意味・わかりやすい解説

ネクタネボ2世
ネクタネボにせい
Nectanebo II; Nekhtharheb II

古代エジプト第 30王朝最後の王 (在位前 360~前 343) 。ネクトハルヘブ2世とも呼ばれる。エジプト人の血をひく最後の王。アケメネス朝ペルシアとの戦いでエジプトを助けたスパルタ王アゲシラオス2世の不興を買い,軍隊反乱で退位させられた第 30王朝2代目の王タコスの跡を襲って即位。タコスの巻き返しで追放されかけたが,アゲシラオス後援王位を確保した。しかしペルシア王アルタクセルクセス3世のエジプト侵入で,まずメンフィスへ,次いで上エジプトへ逃れた。その後の消息は不明。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android