ネコインフルエンザ(読み)ねこいんふるえんざ(その他表記)Influenza in Cats

知恵蔵mini 「ネコインフルエンザ」の解説

ネコインフルエンザ

ネコの呼吸器でよく増えるように変化した鳥インフルエンザウイルスのこと。2016年12月から17年2月にかけて米国ニューヨーク市の動物保護シェルターにいるネコの間で大流行し、治療にあたった獣医師にも感染が確認された。東京大学などの研究チームの分析により、流行したインフルエンザウイルスは鳥由来のウイルスがネコの鼻や気管、肺などの呼吸器でよく増えるように変化したものであることが判明した。鳥インフルエンザウイルスは哺乳類には感染しにくいとされているが、このウイルスは哺乳類のフェレット接触感染し、ネコ同士では飛沫感染をすることも明らかにされた。症状は軽く、タミフルリレンザなどの既存の治療薬も効果があるとされるが、ネコに感染したウイルスがヒトの間で流行する可能性もあるとして、監視の必要性が指摘されている。

(2017-12-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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