ノスフェラトゥ

デジタル大辞泉プラス 「ノスフェラトゥ」の解説

ノスフェラトゥ

1979年製作の西ドイツ・フランス合作映画。原題《Nosferatu: Phantom der Nacht》。ドラキュラ映画の古典吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)のリメイク監督:ベルナー・ヘルツォーク、出演:クラウス・キンスキー、イザベル・アジャーニ、ブルーノ・ガンツほか。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のノスフェラトゥの言及

【怪奇映画】より

…ロベルト・ウィーネ監督の《カリガリ博士》(1919)がその典型で,〈怪奇映画の真の青写真〉と呼ばれ,〈狂人博士―怪物―襲われる美女〉のパターンをつくった映画ともいわれている。次いでブラム・ストーカー原作《吸血鬼ドラキュラ》の初の本格的な映画化であるF.W.ムルナウ監督の《ノスフェラトゥ》(1922)が現れる。すでに,大戦1年目の14年に,《ノスフェラトゥ》の脚本を書いたヘンリク・ガーレンの脚本,シュテラン・ライとパウル・ウェゲナー監督で,ユダヤ伝説による《ゴーレム》の初の映画化が行われるなど,サイレント期のドイツ映画が,怪奇と幻想映画の源流であったのは確かである。…

【ムルナウ】より

…第1次世界大戦に戦闘機のパイロットとして従軍するが,スイスに不時着して,戦争終結までベルンのドイツ大使館の宣伝映画製作に従事した。 戦後,ドイツに帰って1919年に監督としてスタート,イギリスの作家ブラム・ストーカーの小説《吸血鬼ドラキュラ》(1897)を映画化した《ノスフェラトゥ》(1922)で,様式化されたセットを使わずにロケーションで恐怖と怪奇感を描きだし,異色の表現主義映画として世界に衝撃をあたえた。次いで,《最後の人》(1924)は,〈文学からの借りもの〉である会話や説明の字幕をいっさい排除し,カメラを自由奔放に駆使して〈視覚的なことば〉で全編をつづった画期的な作品となった。…

※「ノスフェラトゥ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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