のたくる(読み)ノタクル

デジタル大辞泉 「のたくる」の意味・読み・例文・類語

のた‐く・る

[動ラ五(四)]
からだをくねらせてはう。うねって動く。「みみずが―・る」
文字などを乱暴に書く。「ノートの端にメモを―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のたくる」の意味・読み・例文・類語

のた‐く・る

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 体をくねらせてはう。うねって動く。のたる。
      1. [初出の実例]「みみずの、のたくったやうな事や、とりのふんだあし跡のやうな事を致て」(出典:虎明本狂言・腹不立(室町末‐近世初))
    2. うねうねとした状態にある。また、文字などがうねうねと書かれる。
      1. [初出の実例]「せっかいに石川流をのたくらせ」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)鶴一)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 下手な字などを、うねうねと書く。なぐり書きに書く。
    1. [初出の実例]「一流を書出すのじゃとのたくって」(出典:雑俳・唐子おどり(1704‐16頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android