ノート(英語表記)Noot, Henri van der

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノート」の意味・わかりやすい解説

ノート
Noth, Martin

[生]1902.8.3. ドレスデン
[没]1968.5.30. スベイタ
ドイツの旧約聖書学者。グライフスワルト (1927~28) ,ライプチヒ (28~30) ,ケーニヒスベルク (30~45) ,ボン (45) の各大学旧約聖書学教授を歴任。 A.G.アルト弟子主著『イスラエル史』 Geschichte Israels (50) は,周囲の世界との関連で,言語学的,歴史的,地誌的研究を集大成した力作。また伝承史的方法を用いた「モーセ五書」その他の研究でも知られる。注解叢書"Biblischer Kommentar"の編集者。そのほかの著書"Das Buch Josua" (38) ,"Die Gesetze im Pentateuch" (40) ,"Überlieferungsgeschichte des Pentateuch" (48) ,"Das zweite Buch Mose" (59) 。

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Noot, Henri van der

[生]1731.1.7. ブリュッセル
[没]1827.1.12. ストロンベーク
ベルギーの法律家,政治家。 1787年支配者であるオーストリアヨーゼフ2世宗教政治改革に反対して旧来特権を守る運動を起し,民兵を結成したが,弾圧にあってオランダ亡命ブラバント革命が成功すると,87年ブリュッセルへ凱旋,国内で戦った民主派を排除した。この分裂でオーストリア軍が再侵入し,ノートは敗れて亡命した。 96年フランス占領下の総裁政府に投獄され,政治の表面から去った。

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Nott

北欧神話女神。その名は夜を意味する。初めてヨツンヘイムに生れた巨人ネルビの娘で,色黒で黒い髪をしていた。ナグルファリと結婚し,息子アウズ (宇宙) を得た。次にはアンナルと結婚しヨルズ (大地) という娘が生れた。最後のデリングとの結婚ではダグ (昼) という息子が生れた。彼女はフリムファクシと呼ばれる馬をもっていたが,その馬は毎朝くつわから露を地上に振りまいた。

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