日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノードホフ」の意味・わかりやすい解説
ノードホフ
のーどほふ
Charles Bernard Nordhoff
(1887―1947)
アメリカの小説家。ロンドンに生まれる。第一次世界大戦従軍中に知り合ったアメリカの小説家、ジェームズ・ホールJames Norman Hall(1887―1951)とともにタヒチ島に移住して、2人で合作の小説を発表した。その代表作に、18世紀の末、タヒチ島の近くで起こったイギリス軍艦バウンティ号の暴動事件を主題とした三部作『バウンティ号の反乱』(1932)、『海と戦う人々』(1934)、『ピットケアン島』(1934)、および南太平洋を背景にした『ハリケーン』(1936)などがある。彼独特の作品としては初期の海洋冒険小説が数冊ある。
[秋山 健]
『白石佑光訳『バウンティ号の反乱』(新潮文庫)』▽『由良君美訳『戦艦バウンティ号の反乱』(角川文庫)』▽『高柳春之助・麻上俊夫訳『ピットケアン島』(1950・岡倉書房)』▽『大久保康雄訳『ハリケーン』(1953・三笠書房)』