ハイコスト・エコノミー(読み)ハイコストエコノミー(その他表記)high-cost economy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイコスト・エコノミー」の意味・わかりやすい解説

ハイコスト・エコノミー
ハイコストエコノミー
high-cost economy

きわめてコストが高い割に競争力の乏しい産業構造。インドは 1951年から数次の5ヵ年計画を実施し,資本主義と社会主義との混合経済体制下での発展を目指した。消費財部門より投資財部門に重点をおいて資源を配分し (マハラノビス・モデル) ,国内産業を育成するためのさまざまな規制・保護措置を実施した (輸入代替政策) 。しかし,こうした規制漬けの体制が,公共部門民間部門にわたってハイコスト・エコノミーを生み出した。政府は 66年以降,危機が顕在化するたびに部分的な自由化政策を打出してきたが,特に 91年以降のラオ政権では自由化政策を推進することにより,多額の外資誘致に成功している。

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