ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイブリッド蛋白質」の意味・わかりやすい解説 ハイブリッド蛋白質ハイブリッドたんぱくしつhybrid protein 蛋白質と蛋白質,あるいは蛋白質とそれ以外の物質,たとえば,合成高分子,生理活性物質,無機物質などを結合させた複合体。蛋白質の機能を変換させたり,新しい機能を付加することが期待でき,広い意味でプロテイン・エンジニアリングに含めることもある。ハイブリッド蛋白質は,生体内で分解されにくく,アレルギー反応を起こしにくいなどの性質があり,薬剤としての利用が考えられている。既に,ポリエチレングリコールで修飾した酵素などが治療薬として実用化されようとしている。このように医学や薬学ばかりでなく,工学,農学など幅広い分野での利用が期待されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by