はしたなむ(読み)ハシタナム

デジタル大辞泉 「はしたなむ」の意味・読み・例文・類語

はした‐な・む

[動マ下二]
きまりの悪い思いをさせる。
「心を合はせて、―・め煩はせ給ふ時も多かり」〈桐壺
きびしくたしなめる。
「あなものぐるほしと―・めさし放たむにも」〈宿木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「はしたなむ」の意味・読み・例文・類語

はしたな‐・む

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 はしたないと思うような状態にさせる。
  2. 途方に暮れさせる。困らせる。恥をかかせる。軽んじる。
    1. [初出の実例]「こなたかなた心を合はせて、はしたなめ煩はせ給ふ時も多かり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  3. きまり悪く思うほどたしなめる。戒める。
    1. [初出の実例]「ひとへに知らぬ人ならば、あな物狂ほしと、はしたなめさし放たんにもやすかるべきを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む