多かり(読み)オオカリ

デジタル大辞泉 「多かり」の意味・読み・例文・類語

おお・かり〔おほかり〕【多かり】

[形]形容詞「おほ(多)し」の連用形に動詞「あり」の付いた「おほくあり」の音変化》多くある。たくさんある。→おお
「いと聞きにくきこと―・かり」〈帚木
[補説]カリ活用は形容詞に助動詞を付けるときの補助活用であるが、中古には「多かり」に限り、和文系で終止形「多かり」・連体形「多かる」・已然形「多かれ」が、「多し」「多き」「多けれ」に代わって多く用いられた。

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精選版 日本国語大辞典 「多かり」の意味・読み・例文・類語

おお・かりおほかり【多】

  1. ( 形容詞の連用形「多く」に動詞「あり」の付いた「多くあり」の変化したもの ) 多くある。→多い

多かりの補助注記

中古の特に和文では「多し」の形が用いられず、「多かり」が用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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