はだら

精選版 日本国語大辞典 「はだら」の意味・読み・例文・類語

はだら

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. はだれ[ 一 ]
      1. [初出の実例]「夜を寒み朝戸を開き出で見れば庭も薄太良(ハダラ)にみ雪降りたり」(出典万葉集(8C後)一〇・二三一八)
    2. ( 所々を白く見せるところから ) 濃い色と淡い色とがまじってまだらの模様を現わすさま。「まだら」の雅語という意識で使われはじめたものか。
      1. [初出の実例]「経巻の紺紙はだらに見ゆるまで増上慢の蠅は糞(はこ)しつ」(出典:うた日記(1907)〈森鴎外〉)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙はだらゆき(━雪)」の略。《 季語・春 》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のはだらの言及

【サッパ(拶双魚)】より

…ニシン目ニシン科の海産魚(イラスト)。関西,高知でハラカタ,熊本でハダラと呼ばれる。北海道以南の各地に分布し,内湾性で河口近くに群れをなしている。…

※「はだら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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