ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハッサンル遺跡」の意味・わかりやすい解説 ハッサンル遺跡ハッサンルいせきHassanlu イラン北西部,アゼルバイジャン地方のウルミア湖南西方で発見された城塞遺跡。 1957~59年にフィラデルフィア美術館の R.ダイソンによって発掘された。城塞は前9世紀にマンナイ人によって建設されたもので,厚い円形の城壁内に中庭をもつ2つの宮殿が建てられ,貯蔵庫が付属していた。ここから打出し文様のある金製深鉢,銀杯,琥珀杯,ガラス玉,青銅の棍棒頭などが発見された。城壁の外側に住居,共同墓地があったと考えられる。アッシリア帝国とウラルトゥ王国の境界に接していたため,前9世紀末に破壊された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by