最新 地学事典 「ハットン石」の解説
ハットンせき
ハットン石
huttonite
化学組成ThSiO4の鉱物。単斜晶系,空間群P21/n, 格子定数a0.6776nm, b0.6965, c0.6498, β104.99°, 単位格子中4分子含む。微細な粒状結晶。無~淡クリーム色,半透明,金剛光沢。劈開{001}に明瞭。硬度未決定,比重7.10。紫外線でややピンク色を帯びたにぶい白色の蛍光を発する。薄片では無~淡黄色,屈折率α1.898, β1.900, γ1.922, 2V(+)25°, 光分散v>r中。トール石と同質異像。ThはCa, Ce, La, Nd, Biと置換し,SiはP, Asと置換して同構造のモナズ石族を形成。ニュージーランドのSalt Water Creekなどの砂中に灰重石・錫石・ウラノトール石・ジルコンなどとともに産する。名称はニュージーランド出身の米国人C.O.Hutton(1910~71)にちなむ。
執筆者:吉井 守正・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

